DJ Spanish Flyが、TR-808で電子的なドラムの音を持ち込みました。19 生ドラムを好む人とデジタルの音を好む人で、メンフィスのシーンは二つに割れた、とも書かれています。19 カウベル、拍の裏を突くリズム(シンコペーション)、強いサブベース、鋭いデジタルのスネアが、この土地の音の目印になりました。19
ホラー映画の音楽などをサンプリング(既存の録音の一部を取り出して使うこと)して使い、歌詞も暗い内容でした。19 Three 6 Mafiaのビートは、不気味な短調の雰囲気と808の低音という点で、トラップに通じると説明されています。4 3連符のラップは、Three 6 Mafiaのメンバー、故Lord Infamousが90年代に広めた、とも書かれています。11
1992年に出たUGKの「Cocaine In The Back of the Ride」は、早い時期のレコードの1つとされます。3 1996年には、Master Pが「Mr. Ice Cream Man」を出しました。3 そのあと、薬物の売買を主な題材にするラッパーが、ファンや批評家から「トラップ・ラッパー」と呼ばれ始めました。3 T.I.の2001年の曲「Dope Boyz」の歌詞にも「the trap」が出てきます。3
Young Jeezyは、2005年にアルバム『Let's Get It: Thug Motivation 101』を出しました。13,4 これを初のメジャー作と書く資料と、2枚目のアルバムと書く資料があります。13,4 プロデュースの中心はShawty Reddで、ダークなトラップのアルバムと紹介されています。13 全米アルバムチャートで2位まで上がり、3倍のプラチナ認定を受けた、とも書かれています。4
Gucci Maneは、プロデューサーのZaytovenと2000年か2001年ごろに出会いました。17 Zaytovenは、両親の家にあったスタジオで一緒に曲を作った、と話しています。17 『Trap House』は2005年5月に出ました。17 Red Bullは、Gucci Maneを「おそらくトラップシーン初のスーパースター」と書いています。13
2015年5月に、全米のBillboard Hot 100で2位まで上がりました。3 続く「My Way」と「679」もトップ10に入りました。3 Red Bullは、2000年代の初めのようなダークな音ではない、と書いています。13 トラップに「みんなで歌うアンセム(大合唱の曲)」という新しい役割を与えた、という見方です。13
Beyoncéの2013年のアルバム『Beyoncé』にも、トラップの影響があります。3 Lady Gagaは2013年に、トラップを意識した曲「Jewels 'n Drugs」(T.I.、Too Short、Twista参加)を録音しました。3 Miley Cyrusは2013年に、トラップ系プロデューサーのMike Will Made Itと組みました。3
2013年9月に出たKaty Perryの「Dark Horse」(Juicy J参加)は、2014年1月の終わりまでにHot 100の1位になりました。3 この曲は、トラップがチャートで定着するきっかけとされます。3 Taylor Swiftの『Reputation』(2017年)にも、トラップのビートが入っています。2,3
Rolling StoneのBrittany Spanosは、トラップ・ポップのシングルを作ることが、ヒットの必須条件のようになった、と書きました。3 Ariana Grandeの「7 Rings」(2019年)は、Hot 100で8週間1位でした。3 Lil Nas Xの「Old Town Road」は、トラップとカントリーを合わせた曲で、19週連続1位の記録を作りました。3
始まりについては説が分かれます。Wikipediaは、2015年に始まり、スペイン語圏で最初にトラップを作った国はスペインだったと書いています。3 noteの解説は、プエルトリコの地下シーンで生まれたとしています。7 De La Ghettoは2005〜06年ごろから、Ozunaは2007年の「El Pistolón」を原点の1つに挙げる、とも紹介しています。7
Bad Bunnyは、2016年の「Soy Peor」で名を上げました。7 2018年の「Te Boté」のリミックスは、Billboard Hot Latin Songsで1位になりました。7 2020年のアルバム『YHLQMDLG』は、Billboard 200の2位でした。4 2017年7月、The Faderは、プエルトリコのラッパーたちが、トラップのよろめくような低音と震える808を取り込んだと書きました。3
Character Mediaの2015年の記事は、BIGBANGの「Bang Bang Bang」を、新しいトラップの音を入れた曲として紹介しています。29 同じ記事には、CLの「MTBD」(2014年)、BTSの「Dope」、4MINUTEの「Crazy」も並んでいます。29 Keith Apeの「It G Ma」のミュージックビデオには、Kohhも出ています。29
2010年代の終わりには、K-POPのグループが808やトラップのドラムをダンス曲に入れるようになりました。4 2020年のBlackpinkの「How You Like That」は、トラップ・ポップの例として挙げられます。3